はじめに
高齢者の方には、ふるえや無意識に起こるけいれんといった症状が見られることがあります。
訪問マッサージの現場でも、このような症状を抱える方に出会うことがあります。
今回は、症状や原因、そしてこれらの症状に訪問マッサージ師がどのような役割を果たすかについて、
わかりやすく説明します。

高齢者のふるえやけいれんの原因は、さまざまなものが考えられます。代表的なものとしては、以下のようなものが挙げられます。

筋肉の疲労や衰え
高齢者は筋肉の量や力が衰えるため、筋肉の疲労や衰えによって、ふるえやけいれんが起こることがあります。また、筋肉の緊張やけいれんが起こることもあります。

神経の病気や障害
脳や神経に病気や障害がある場合にも、ふるえやけいれんが起こることがあります。
たとえば、パーキンソン病や脳卒中、多発性硬化症などが挙げられます。

薬の副作用
薬の副作用によって、ふるえやけいれんが起こることがあります。
特に、脳や神経に影響を与える薬には、このような副作用が起こることがあります。

高齢者のふるえとは？
高齢者のふるえとは、手足が無意識に震えたり、揺れたりする状態のことを指します。
一般的に、手足のふるえが多いのは、手のひらや指先、足のつま先など細かい部分です。
また、高齢者の場合、体が揺れる全身性のふるえも起こることがあります。

高齢者のけいれんとは？
高齢者のけいれんとは、筋肉が無意識に収縮する状態のことを指します。
一般的に、足や手、顔面などがけいれんを起こすことがあります。
高齢者の場合、足のけいれんが特に多く、夜間に起こることが多いとされています。
また、脳卒中やパーキンソン病、アルツハイマー病などの疾患を患っている場合にも、けいれんが起こることがあります。

高齢者のふるえやけいれんに対して、訪問マッサージ師としての役割は以下のようになります。

1. 症状の観察・評価
まずは、患者さんのふるえやけいれんの症状を注意深く観察し、評価することが大切です。症状の程度や頻度、発作の状況などを把握し、必要に応じて医師や看護師に報告します。

2. 運動療法の提供
運動療法は、高齢者のふるえやけいれんを改善するために非常に有効です。訪問マッサージ師は、運動療法の提供を通じて、患者さんの筋力やバランス感覚の改善を促します。

3. マッサージの提供
筋肉の緊張やこりが、ふるえやけいれんを引き起こす原因の1つです。訪問マッサージ師は、筋肉の緊張やこりをほぐすマッサージを提供することで、ふるえやけいれんの改善に役立てます。

4. 予防指導の提供
高齢者のふるえやけいれんは、適切な予防対策を行うことで予防することができます。訪問マッサージ師は、患者さんやそのご家族に対して、運動や食生活、睡眠の改善など、予防指導を提供することが重要です。